8月ごあいさつ

 今年も暑い夏だろうと誰もが思っていたことでしょうが、果たして強烈な暑さの中、本番8月を迎えました。盆までが暑さの盛り、盆を過ぎれば残暑と呼んで少しでも涼をとの風情、麗しく分厚い日本文化なのですがそれを嗤うがごとき陽射しと高温。旧暦の月数えは現行のひと月遅れ、初春の、五月晴れの、中秋のの趣は新暦(現行暦)にそぐわぬことは知りつつ、特に立秋(8/7)や中秋の名月(8/15)の語感と実際との違いには毎年戸惑います。ひとえに秋ではなくて真夏だからですが、暦の本を繰れば立秋は旧暦7月の申の日、中秋は旧暦の8月、今年で言えば10/6だそうです。うむ、月の暦(旧暦)と太陽暦との違いはかくも大きく、それに加えて最近何年かは温暖化とやらで夏が出張ってきて春秋を押しつぶしてきてます。二十四節季や雑節の示す古き日本の季節感は実際の天候気候とどんどん懸け離れて行きます。暦の上ではもう秋とやらの枕詞の空しいことではありますが、これも時候の挨拶のうちで。皆様、どうかご自愛いただきまして酷夏を乗り切りましょう。

 今月もよろしくお付き合いください。

                   2025.8.1   弘田 直樹

7月ごあいさつ

 米騒動を奇貨に小泉さんを再び前面に押し立てて勢いを得たい目論見だったのでしょうが都議選で再びの惨敗。石破さんではどうにも目の出ないことを自民党は思い知ったはずですけれどこれと言っての対策も打たずに、世界情勢が動いている今に政治空白を作るのは云々かんぬんとズルズル先送りしつつ、一方で野田さんの衆院多数野党状態を利そうとする行動があれだけなければ(よくもあれだけバラバラに動くことよと感心することです)、石破さんのままで参院を戦ってこちらも多数野党とした後で、改めて衆院解散で政権交代との皮算用が見えぬのでもないですが、そうは問屋が、いやトランプさんが、他の世界情勢が卸してくれようかいと素人ながら思います。未だに月刊誌では安倍ロスの嘆息が続いてますが、だから早く高市さんに替えろとならぬのがこの業界の不思議なところと言うか。ウクライナはロシアの思惑通りに進むのでしょう、持久戦の末にヨーロッパ(NATO)が倦み見放す。共通の価値観と呼んで民主主義統治が当然とされてきたパクス・アメリカーナが、アメリカ自身の手によって(トランプが壊したのではなくて、新共産主義、文化的マルキシズムによって。トランプは元に戻そうとしているのです)崩れていく、代わって中露の権威主義が専制主義が伸してくる。台湾有事は日本の有事と一体日本人のどれだけの者が分かってましょうか。政治資金だ夫婦別姓だと言い争ってる場合じゃないよとこれまた誰もが口では言うて、その実態は米騒動が象徴するように何年先のことを考えられなくなっている日本。政治家が悪いんじゃないですよ、国民を越える政治家なんて出て来やしませんから。石破さんや野田さんを非難したところで天唾そのものです。あなたもあのレベルだということです。日本国民があのレベルだということですから。うむ、今更のようにこの80年の背骨をなくした退廃を思います。その内の70年弱を生きてきた身が何を他人事のように言うとるか、との己に向けてのツッコミでもあります。

 猛暑が続きます、皆様におかれましてはどうぞご自愛いただきますように。

 今月もよろしくお付き合いくださいませ。

                    2025.7.1   弘田 直樹 

6月ごあいさつ

 先月早々に真夏日ならぬ猛暑日が何日か記録されて、まだ5月ぞなんて言いながら、秋のなかった去年をなぞって春なく夏が来るのかと思ったことでしたが、月末は肌寒い朝晩が続いてこのまま梅雨入りなのでしょう。四季の移ろいの風情は日本に生まれたことを有難く思う一要素なのですが、その尻尾なり後ろ姿なりを惜しみ、次の季節の香りにはっと目を上げるこの感覚です。暑い夏の前の短い雨の季節を楽しむべしです。

 米騒動をどう御覧になってますか。今に至るまで、そもそも米が足りないのか、前農相が言うていたように流通目詰まり(スタック)しているのか明確に示されません。どうして隠すんでしょうね。国民を馬鹿にしてるんでしょうか。前者なら「ここは暫く辛抱してくれ」と言えばいいんですよ。ここ数年の異常気象、猛暑や水害は皆わかってます、収穫量が少ないのだと言えばいいです正直に。後者ならそれこそ強制的な吐き出させ方があるでしょうに。が、そこは自由経済です、仲買業者が高く売れると踏んで高く買い付ける、当然の経過です。事実、これだけ高騰してもコメは売れるんです。ならばもっと高価で・・、これが儲け話ですから。でもこの騒動で必ず改善せねばならぬのは流通云々ではなくて生産農家さんを守ることですね。生産コストに見合う値段は5㎏5000円でトントンくらいだそうですから。農政改革。四文字熟語化する、あるいは横文字化する、それで思考停止するのが常です、今度こそはきちんと進んでほしいことです。なにより日本人の主食の問題ですから。

 今月もよろしくお付き合いください。

2025.6.1   弘田直樹

5月ごあいさつ

 寒波と暖気とやらが入れ替わりに到来して、冬の寒さと初夏の暑さとが春の趣向を台無しにしたことでした。桜前線は例年通りに北上はしましたが、桜花に雪が積もったりの異様。これも趣と言わざるを得ぬことではありました。一方では季節外れの半袖姿が街に溢れたり、秋がなかった去年の様が再現されるのか、春を飛ばしていきなり夏が来るかと嫌な思いでおりましたが連休前はそれでも朝は肌寒く晩春の季節感でした。こんなことに何だか有り難い思いになっています。春は春らしく。連休からは身も心も夏に向かうわけですから。

 トップページで案内しておりますが、5月18日(日)13時から「‘60懐かしのエレキバンド・コンサート」と銘打ちましてマージーボックスが出演します。ベンチャーズとビートルズ、そして昭和42、3年に大ブームだったグループサウンズの各曲を聴いていただこうという企画です。ジュリーやショーケン、懐かしいあの歌この歌を演奏します。きっとご存知の曲ばかりです、一緒に口ずさんでください。今回はクリスマスパーティーとは違い、昼間の飲食なしのホールでの開催ですが、多くの皆様のお越しをお待ちしております。

 今月もよろしくお付き合いください。

                   2025.5.1   弘田直樹

4月のあいさつ

 3月は寒波がいくつか到来して、そしてその間は暖気が国中を覆い、3月というのに気温が30℃を越えた地域もあったとかで、おいおいの様相。月末はまたまた強い寒波で当地も震えたことでした。いかがお過ごしですか。春は名のみの風の寒さよ、なんてのんびりした風情ではない毎日です。
 春の5KとよくTVが言うてました。間取りのことではなくて、KYの類の略語です。ご存知でしたか。花粉、乾燥、強風、寒暖差、黄砂だそうです。3K職場と昔よく言うてました。きつい、汚い、危険です。よく考えればどんな職場でも三つともではなくてもどれかは当てはまるんじゃないでしょうかね。世の中にきつくない仕事なんてない、とどこかの爺さんに怒られそうです。5Kの方も気象などの環境ごとですから逃げられません。だからどうした?ではあります。こんなのはいくらでもこじつけられるぞとなります。新聞や雑誌の片隅によくある何月生まれの運勢というやつです。待ち人来たらずとかの、おみくじのあれです。あれって(失礼ながら)まじめに占ってるんでしょうかね。そもそも占いってのを信じない口なので余計にそう思います。もっともこれらは信じる人がいて初めて成り立つことですから、今日は水に気をつけなさいなんて曖昧な言葉でもあれこれ当てはまるわけです。信じる者は救われる。と言うより、言うた者勝ち。世の中ですねぇ。
 今月もよろしくお付き合いください。

2025.4.1 弘田直樹

3月のあいさつ

 今年の冬は寒かったと括られるのでしょうね。2月に二度強い寒波が国中を覆って、温暖の当地も寒風に晒されました。空気が(風が)冷たいのですね、風が強い時の体感温度ではなく辺りの空気の正味の温度が低い。これが寒波じゃ!と。晴れた朝には放射冷却を実感します、回りの畑や田んぼ一面に霜が降ります(当地では大霜おおじもと呼びます)。当地は殆ど雪が降らぬのですが、降る時は風花が舞うという表現です。ああ?雪?の態です。雪国の映像が流れますが、全くの別世界です。比べるまでもないことですが、寒さが違うだろうに!との咎めもものかわ、寒かったのですこっちはこっちで。

正月にあれだけ猖獗を極めたインフルエンザA型の大流行でしたが、当地では嘘のように月末には終息して、2月は却ってコロナの方が多い状況でした。例年では年を越えると次はB型の流行になるのですが、今のところはそれも見えず。コロナも、キットが全国隅々に行き渡りましたから感染者は数が減っても消えません。昔、夏にインフルエンザは流行らない(夏には消える)なんて言われてたのは夏の発熱者に対してインフルエンザかどうかを調べなかったからです、この逆の理屈です。とまれ、今のコロナはすっかり普通の風邪ですから罹ったところで、です。初春の風情を楽しみましょう。

 今月もよろしくお付き合いください。

2025.3.1    弘田直樹

2月のあいさつ

 全国で猖獗を極めたインフルエンザの大流行でした。当地でも12月に入ってから急に増え始め年末年始をピークとして1月の終わりにこれまた急速に治まっていく、2カ月かけての逆V字の感染模様でした。当地は周辺市町を加えて10万人に満たぬ鄙の地です、県下有数の高齢化率を誇る地域です、帰省客も相俟ってのことでしたが、日頃の休日診療所の受診者数は30名で多い方だったところが12/29~1/5の7日全て100人を超え、1/2には160を上回りました。殆ど全てが発熱症例で8割がインフルエンザA型2割がコロナということでした。確かめたことではありませんがおそらく全国共通の傾向だったのではないでしょうか。年末年始の大流行の後、新学期が始まりましたからまた一山来るかと身構えましたが意外とそうはならずに経過しています。罹った方がいらっしゃいましょう咽痛や咳も辛いことですが、インフルエンザ特有と言うてもいいでしょうあの寝ても起きてもとれない、身の置き場がないような体のしんどさですね。感染者数はきっとコロナ禍のピーク時も、15年前の新型インフルエンザ流行時をも凌いだのではないでしょうか。感染症は已むを得ません、これぞ人類の歴史です、地球の歴史ですから。寒い中、どうぞご自愛ください。

 今月もよろしくお付き合いくださいませ。

2025.2.1    弘田直樹

2025年1月のごあいさつ

 新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお付き合いいただきますようお願い申し上げます。

 年末から当地は(おそらく全国的な傾向であるのでしょう)インフルエンザが爆発しまして、感染者が激増しております。終業式前の学校で流行り、子たちが自宅へ持って帰り、両親始め同居人にうつし、さらに職場に渡っていく、流行のパターンをきっちり踏んでいます。それにコロナが混じるという形、コロナ禍の際の逆パターンです。気の毒にも抗原検査でインフルエンザもコロナも両者陽性に出るケースもあります。いずれにせよ安静養生しかないのですが、皆様にはご自愛なさいますように。

 今月にはトランプさんが大統領に就任して、世界が変わります。ウクライナはイスラエルはどうなりましょうか。中国はトランプさんとどう対するのでしょうか。呼応するように欧州各国の政治も不安定になっています。翻って日本は、新手の犯罪が横行して日々の安全が脅かされています。石破さんでは頼りないという印象はどうにも拭えません。さりとて代わりになるような人材もなく。世界が揺れ揺れている中ですが、プーチンさんの無体を許すような結果になれば西側の秩序が問われます。全てがトランプさんの手中に握られている感すらします。どうなるのでしょうか。我々は端々で雨風に晒されるのみではあるのですが。

 今年もよろしくお付き合いくださいませ。

                     2025.1.1  弘田 直樹

盛会御礼

 第24回クリスマスロックンロールパーティーは、去る21日に、ご来場いただきました皆様のお陰様を持ちまして恙なく盛会裡に終えることができました。ここに改めまして衷心からの御礼申し上げます。まことに有難うございました。

 昨年は3年間のブランク明けの開催で別の心配が重なったことでしたが、回を重ねるごとにマンネリ(内容だけではなく、演者の衰えは隠せぬところでして)をいかに避けるかが重要な課題になっています。折角ご来場いただく皆様には十分にお楽しみいただきたいことで、当方とすればあれこれの工夫を講じておるつもりですが、ここは率直なご意見を頂戴して反省改善して参る所存でおります。

 とまれ、今年の盛会を心より感謝いたしまして、また来年必ず皆様と伴に「大人のロックンロールパーティー」開催し素敵な時間を過ごしたく心に念じております。

 どうぞ皆様明年も健やかにお過ごしください。またお会いできる日を楽しみにしております。

 よいお年をお迎えくださいませ。

2024.12.23      マージーボックス 弘田直樹

12月あいさつ

 長い夏が続いてもいつの間にか暦は巡って、やっと寒くなったと思ったらもう12月です。能登の大地震で始まった今年でしたが、もう一年が経つのに映像で見る被災地はまだまだ瓦礫の山です。如何に半島部のアクセスの悪い地域だとは言え、この手の大災害の後の対応は今だ記憶に生々しい阪神淡路大震災の頃と何の進歩もないのだと改めて感じ入ります。政治家たちや行政が誰も真剣に対処してこなかったのです、防災がどうこう今更のようにうるさく言うてる石破さんも同罪です。毎度毎度水が出ない、電気が来ない、便所が足りないの繰り返し。体育館での雑魚寝もそう。被災後何日間はとにかく辛抱しろ、何日経ったらあれもできるこれも回復するという見通しと言うか用意準備がないのです。そんなことが十全にできるものならとうにやっている、予想も予定もつかぬ災害にどう用意しろと言うんだ?と行政側は言うのでしょうが、こちらはこちらで想定外をも想定しろとやる水掛け論です。そこで睨み合って思考停止しているから、災害の度に同じことが繰り返されてます。能登はさらに大水害が加わって散々な年になりました。あなたの所為とは誰も言わないが、どうして馳知事が前に出てこない?震災の時にはあれだけ出てきてアピールしてたのに、とは別の非難ですが。明日は我が身と言うは簡単です。災害大国に住む身の運命をどう処しましょうか。

 トップページで案内しておりますように、今年もクリスマスパーティー開催します。給料が上がった人にもそうでなかった人にも物価高は降り掛かって、世界は戦争が続いていて、政情は不安定で、闇バイトの横行は世の中を物騒なものに変えています。日本はこんなんじゃなかったですよね、そう恨み言が口をつきます。コロナ禍が世の中をすっかり変えてしまった感です。でも、抗いましょう。私は私、俺は俺です。昔はよかった。ならばそう突っ張りましょう。今年も楽しい時間をご一緒しましょう。是非ご来場ください。

 今年一年お付き合いいただきまして有難うございました。6800日を越える期間続けてこられましたのは見ていただける皆様がいらっしゃればこその結果です。改めて感謝いたします。幸いまだ続けられそうですので、皆様におかれましてもご自愛いただきまして何卒来年もよろしくお付き合い下さいますよう改めてお願い申し上げます。
 来年は昭和100年です。よいお年をお迎えください。
               2024.12.1 弘田 直樹

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