全国で猖獗を極めたインフルエンザの大流行でした。当地でも12月に入ってから急に増え始め年末年始をピークとして1月の終わりにこれまた急速に治まっていく、2カ月かけての逆V字の感染模様でした。当地は周辺市町を加えて10万人に満たぬ鄙の地です、県下有数の高齢化率を誇る地域です、帰省客も相俟ってのことでしたが、日頃の休日診療所の受診者数は30名で多い方だったところが12/29~1/5の7日全て100人を超え、1/2には160を上回りました。殆ど全てが発熱症例で8割がインフルエンザA型2割がコロナということでした。確かめたことではありませんがおそらく全国共通の傾向だったのではないでしょうか。年末年始の大流行の後、新学期が始まりましたからまた一山来るかと身構えましたが意外とそうはならずに経過しています。罹った方がいらっしゃいましょう咽痛や咳も辛いことですが、インフルエンザ特有と言うてもいいでしょうあの寝ても起きてもとれない、身の置き場がないような体のしんどさですね。感染者数はきっとコロナ禍のピーク時も、15年前の新型インフルエンザ流行時をも凌いだのではないでしょうか。感染症は已むを得ません、これぞ人類の歴史です、地球の歴史ですから。寒い中、どうぞご自愛ください。
今月もよろしくお付き合いくださいませ。
2025.2.1 弘田直樹