• マージーボックス

6月あいさつ

5月8日以降さしたる混乱もなく過ぎたことでした、あなたの周りはいかがですか。行政(保健所)もメディアもここは意識して敢えて触れずに来たのでしょう。嗅ぎ回ればいくらでもコロナ感染者は見つけられましょうし、事実当地でも介護施設内の集団感染や学校での流行が伝わります。でも、町を歩く人たちは「もういいんだ」という雰囲気です。公式な発表がされないだけなのですが、誰もが見ないで済む、知らないで済むというのはこれだけ「効果」があるのです。ここでクラスター、あそこで集団感染なんてことを聞かされない事の効果。毎日毎日今日はどこそこで何人、累計で何万何千人とTVで新聞で聞かされるといやでも敏感になることでしたが、パタとそれがなくなるとこんなに知らん顔状態になるかと我ながら(私だけではないでしょうが)驚くくらいです。でもスーパーや飲食店に行くと皆マスクしてます、こういう日本人の用心深さです。年次行事があちこちで4年ぶりに復活されてます。報道される映像には、もちろんマイク向けられて期待されてる応答するというバイアスは掛かってましょうが、3年待ったんだとか、久しぶりで嬉しいとか、やっぱりこうでなくちゃぁという笑顔が溢れます。祭りや各種レースや会合や飲み会あれやこれや。メディアは暫くはこんな場面でも感染者を捜しまわったり、感染予防はどうなってる?と正義の味方ぶって終息なんてしてないじゃないか!まだまだ危ないじゃないかっ!と立ちまわるんだろうなと予想してたのですが、しないですねぇ。行政とツルんでますね明らかに。経済を回せ、社会を回せ。もう感染者は見つけるな。見つけても黙っとけ。いいえ、黙ってないですよ、週に一度インフルエンザや感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)と並んで地元保健所からコロナ感染者数は発表されてます。今週は何人でしたと。でも当地では医師会長あてにFAXが届くだけです。一般に向けてはNHKが夕方のローカルニュース番組で提示するだけです。全国版のニュース番組ではすっかり扱わなくなりました、報道ステーションでも触れませんから。で、冒頭の感想です。暫くはバタバタするんだろう、感染者の搬送や入院に関して保健所がすっかり手を引いてしまって大丈夫かいな?と思いもしましたが、こちらも大事に至りません。この一気の引きの効果ですね。ブツブツ文句言うてるのは今もいますけれど、大衆は国民はうんと賢明だということでしょう。この適応力です。鈍感力とも言えますかね渡辺淳一翁いう所の。バカの壁を高く高く気づいたままの専門家の負け、養老孟司翁指摘の如く。とは言え、コロナだけでなくインフルエンザも地域によっては流行ってるようです、皆様におかれましては尚ご注意のほどを。マスクだけで十分ですから。

今月もよろしくお付き合いください。

2023.6.1      弘田 直樹

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