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6月挨拶

もういい加減に治まってくれと誰もが思っているうちに5月の連休を何とか感染再爆発なく凌げたのはいい経過で、国もロシア侵攻をいい口実にしてわざと知らん顔を決め込んでずるずると規制を緩めてきてます。プロ野球や大相撲での観客数緩和という見た目のアピールをはじめとして、旅行や飲食への言及がうんと減りました。新感染者数はそんなに減ってないのですが、TVの扱いも今までは長尺で詳しいことでしたがマクラ扱いか天気予報並みのルーチン化。当県も連日300人前後をウロウロしてるんですが、それだけです。今日は何人でした、先週の同じ曜日と比べて云々だけ。そうやって皆の意識から遠ざけて行く。少々の再燃ではもうマンボウも緊急事態宣言も出さないとの暗黙(かどうかは知りません)の合意なのでしょう。経済止めても感染は止められなかったのでした。飲み屋が悪いんじゃなかったのでした。旅行が悪いんじゃなかったのでした。それぞれの業界への手当てを考えれば更なる規制をという選択肢はないことです。もうその時期だとの判断でしょう。小児の原因不明の肝炎やサル痘など、また新たな感染症が言挙げされてます。天然痘という言葉を久しぶりに聞き、痘瘡ワクチンは1970年代に中止されていてそれ以降に誕生した者達には天然痘への免疫がないという状況下にサル痘の話題です。今夏のビヤガーデンは?今冬の忘年会は?歓送迎会をはじめとした飲み会をずっと封印してきて、もういいかげんにしてくれなのです。誰に頼むのでもなく、誰に禁じられるのでもなく、同調圧力に弱い日本人の共通気質のままにマスクを離さずに自粛しながら周りを監視しているこのうしろめたさです。いやですねぇ。

2022.6.1    弘田 直樹

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