先月は寒い日が続きました。温暖の当地でも零下5℃なんて日がありました。朝の冷気が違いました体感しました。が、雪が降らぬ、道路が水道管が凍らぬは有難いことであります。そして月末からはグッと暖かくなって、朝と日中の寒暖差が12度も13度もあり春近しを強く思わせました。春は名のみの風の寒さよとはよく言ったもので、その季節を過ぎれば本格的な春の到来です。やはり暖かいと気分が違いますね。こんなこと今まで思っことあったかいなと訝しんでる自分がいます。若い時から寒いのが苦手で、暑いのは少々平気だった(そのお陰で女房や子たちは毎夏かなりの不利益を被ったのでしたが)のですが、まず暑いのがダメになり、続いて寒さへの感度も弥増してで、冬の終わりに春を恋うる気持ちが年々強くなります。年齢を感じることです。その年齢にならねば分からぬことばかりであることは、それこそその年齢に達するまでは気づきません。人の親になった時、孫の顔を見た時、そして親が亡くなった時。年寄りと呼ばれる年齢に達して、その時々の親世代の気持ちを初めて知るわけです。やがて行く道と頭では理解していてもいざその場所に立つと初めての感慨(驚き)があるわけです。子を育て、親を送り、そして消えていく。とうとうその順番になってしまいました。あと10年。そう思う気持ちが強くなっています。今月もよろしくお付き合いください。
2018.3.1 弘田直樹