母校の同窓会の世話をしてますので卒業式に呼ばれます。3月は母校柳井高校の卒業式で始まります。少子化を実感する時でもあります。子供を相手にする仕事でないので、普段は何かの文章に昔と比較した数字を見るとか、少子高齢化という今やお題目となったフレーズを見聞きするとかするだけですが、こういう具体的な場面はやはり衝撃的です。自分の世代や自分の子供の世代(の記憶)と比べるわけですが、体育館の混み具合が全然違うのですね。私達の頃は全校生徒が入ると体育館が一杯いっぱいだったものですが、今は半分くらいです。卒業式は父兄も参列しますが、それを含めても十分に隙間があります。一学年が150人です、全校で450人。私達の頃は一学年350人くらいいましたし、それこそ団塊の世代の頃は500人を越えていたわけですから、隔世の感とはこのことです。現在、公立高校は学区制限がなくなり県内どこの高校でも進学できます。柳井高校では20%ほどが旧学区外からの入学生だそうです。また、別の数字ですが柳井市では昨年に誕生した赤ん坊は200名だったんだそうです。ええ?全員を一つの学校で賄える数字です、このまま成長していけば中学も高校も選択肢すらなくなりそうです。子が生まれない、子が少ないのは大現実問題なのです。県内でも少子化の一番厳しい地域なのだそうです。はぁ。長女は三人の母になって貢献しているわけですが、余所に嫁いでいるし。政治行政の不作為ではなく、これが、増えれば減る、満ちれば欠ける大自然の法則なのでしょう。年寄りが一定数いなくなれば(底を打てば)赤ん坊も増え始めるのでしょうね。もちろんそんな単純な因果ではなく、若い者達が子を為そうとする新たな動機づけが現れるのでしょうが。そういう波をかぶるしかないのだと思います。そうこうしているうちに私の寿命はついえましょうが。
今月もよろしくお付き合いください。
2017.3.1 弘田直樹