日本海側の大雪、太平洋側の干天渇水。何度も寒波が到来して寒い寒いと言うているうちに、先月末から一転の春の暖気に覆われて。温かい雨が何日か隔みに通り過ぎるというまさに初春の様相です。一気に季節が移る態です。いいも悪いもありません、雨雪風には降られるのみ吹かれるのみです。春は名のみの風の寒さよと普通は暦が先行して季節がついてくるのですが今年は春が早いのです。ここ何年かで四季ではなく二季になってしまったと嘆く声をよく聞きますが、だからこそ春秋の風情を趣きを愛でたいことです。
年度末は気ぜわしく過ぎます。卒業の季節、歓送迎の季節です。全国あちこちで少子化による学校(公立校)の統廃合が進みます。各校それぞれに歴史があり思い出があるのですが、ここは冷徹な判断が下されます。廃校側からの抗議もものかわ、将来の生徒減は避けられないのですから何年か先延ばしにしたところで意味がないわけです。すでに何年も前から定員割れしている学校は、特に義務教育ではない高校は効率こそが優先されるのです。過疎地の小中高は生徒数が4人5人でも維持されますが高校はそうは行きません。我が母校も統合再編(統廃合とは表記しません)の波に洗われました。幸い廃校側にはならずに校名は残りましたが(100年以上の歴史のある高校なのですが)、行政は明年度を開校と位置付けます。新しい高校の誕生というわけです。同窓生とすれば肯じ難いことなのですが、校名がそのまま残ったことで良しとせねばと納めていることです。廃校となる同窓生への忖度、もちろんそれもあります。が、こういう気持ちの騒ぎも数年のことでしょう、やがてすぐに昔こういうことがあったという思い出話になっていくのみですから。
今月もよろしくお付き合いください。
2026.3.1 弘田直樹