今年は寒い冬です。
当地は温暖の地です。
それでもお年寄りからは最近は冬がなくなったとよく聞きます。
昔は朝の薄氷を踏み踏み通ったものだ、水道管がよく凍ったし、と。
そういえば水道管が凍るなんてことはないですね。
記憶は定かではないのですが、そう言われればこちらも相当の歳格好になってますからそうだったな(そうだったんだろうな)と思い込みます、記憶を再形成します。訂正する者もいないでしょうし、実証するほどの事でもないですし、学校行くのによく氷踏んで行ったななんて言ってしまえばその気になってそれで終わりです。
「昔はもっと寒かったよな」 ・・・
昔に戻れませんし、誰の記憶も曖昧なことです。
でも昔を知ってる者として「今と違ったよ」と共感していたいのです、そうだったよなと仲間意識でいたいのです。あの辺りの気持ち気分は面白いことです。
実際に当時と今との平均気温を比べれば客観的にわかることですが、そういうことでもなくて。こういう数字と体感することは違うよなとか何とか。
記憶は作られます。
自分の都合のいいように作りかえられます。
ま、これも歳をとったことの特権かなと思うことです。
重ねてきた経験、くぐって来たあの場面この場面、
「昔はもっと寒かったですよねぇ。」
いいんです、それで。 ですよね。
お体、愛われますように。
2013.2.1?????????? 弘田直樹