11月のごあいさつ

いくら暑い夏であっても猛暑日が9月にもたらされようとも、今までは10月になるとさすがに涼風が立って季節が変わることでした。だから9月は初秋ではなくまだ夏と思って凌ぎましょうなんて言うてたことです。が、今季は違いました、10月半ばまで暑いこと。冗談ではなく日本は温帯地帯ではなくなって亜熱帯気候になっているんでしょう。フィリピンや台湾に準ずる気候帯。と思うと、急速に気温が下がって秋を飛び越える勢いでした。きわめて詳細に解説するようになった各局の天気予想が教えてくれます、前線を挟んで秋の冷気と夏の暖(暑)気がせめぎ合う、太平洋高気圧が強いか弱いかでその前線が南北に上下して気候気温が左右されると。最近とみに気候温暖化への非難を聞くようになりました。日本人学者へのノーベル賞授賞が契機にはなっているのでしょう、これこそノーベル賞の政治的意味合いです。トランプさんに噛みついた少女も大人になってましょうね。

コロナ感染が全国的に鎮静傾向です。欧米に倣って(倣わずとも業界の悲鳴は切実でしょうから)飲食機会規制の緩和が進みます。夜中まで飲めるようになりました。さてここからですが、いつもの忘年会クリスマスが戻って来ましょうか。昨年はやむなく中止延期しましたクリスマスロックンロールパーティーでした、今年はもちろん機を窺ってはおりますが昨年申しました通り、あれこれ制限しながら小さく再開するよりもフルスペックでの再開を期すつもりでおります。お酒飲みながら心おきなく笑い話し唄い踊りの機会であればこその大人のパーティーです。それができないようであれば今年も延期するつもりです。決定次第お知らせいたします、皆様にまたお会いできる日を楽しみにしております。

今月もよろしくお付き合いください。

2021.11.1      弘田直樹

10月のごあいさつ

コロナ第五波が五輪終了後急速に治まり、全国一斉に行動制限が解除されました。第四波までと今回の環境の違いは大きいです、ワクチン接種の国民への広がりです。年寄りにいくら接種しても感染拡大は止められなかったのです、歴然たる結果です。エビデンスです。人から人に移るしかないのですから中国のやり方が一番効果的です。欧米のようにロックダウンしてもフランスの如くあれだけ束縛されるのを嫌う人たちです、イギリス人も大差ないことです、一時は波を収められても緩めると(中国以外はここが中途半端だったから)一気にまた拡大する。日本がそうですね。中途半端もいいところです。五輪やったから感染が拡大したという証拠はないといかにも科学的な否定を騙る向きがいますが、五波の爆発は五輪の開催時期でしたよ。今の感染者数は二週間前の感染状況の反映だとしても、盆の辺りがひどかったですよね。反尾身勢力は、だから人流云々じゃなくてPCR検査をどんどんやって陽性者をとことん隔離すればいいんだと未だに言うてますが、それが中国方式ですが、どこに隔離するんだ?そこを用意するのが行政だろう、だから失政の重ね塗りなんだという理屈です。でも無い袖ですからね、振れないですよ。自宅待機にすれば家庭内感染を助長するだけで、陽性者を見つけるだけパニックを呼ぶ。昨年春先の保健所の前捌きに話が戻ります。今月どうなるか。ワクチンが感染拡大防止に役立つのかどうか、今月の推移が答えになりますね。ワクチンの効能の高低ももちろん要素です、インフルエンザのワクチン並みなのかもっと優れモノなのか。そして人流の影響。6番目の波は必ず来ましょうが、どのくらいで抑えられるか。時短要請も8時が9時になり、10時になっていきます。飲食業界はもう我慢もできぬでしょうよ、いつまで痛めつけるつもりだって。ここは勝負の我慢のという冠じゃなくて、イギリスのように「次の実験」です。今月が分水嶺になるんでしょうね。

今月もよろしくお付き合いください。

2021.10.1        弘田直樹

9月のごあいさつ

長い雨が上がって、暑い夏がまだ残っていることに気付きます。先月は20日以上雨曇天が続いたでしょう、気温も上がらずに日照時間もおそらく十分ではなかったはずです。冷夏の定義には当てはまらなかったのでしょうね。TVや新聞はそうは言いませんでした。全国に広がった雨災害は農作物だけではなく、日常生活を直接に破壊したことでしたから。真夏日、猛暑日、熱帯夜、熱中症。そこに重なってのコロナ禍。夏の暑さは従来通りではありますが、地方の夏の行事は軒並み中止となり、盆の帰省も人目を忍んでのものとなり、孫に会えぬは二年に亘り、せめて甲子園と言うことですが無観客というのも何とも彼らには気の毒(メンバーの感染による不戦敗二校は痛恨の極み)。全てはコロナの所為ではあります。五輪やパラ五輪はあまりに政治色が強すぎて(正確には菅さんのごり押しが過ぎて)成功(正確には頓挫しなかったこと)を素直に評価できぬままにおります。メダルの数にすり換えてはなりますまい。パラ五輪が終われば一気に政治の季節に様変わりします。自民党総裁選挙と総選挙。菅さんの不人気は自分が蒔いた種とは言え全国に定着したのではないですかね。あれだけ人を馬鹿にしたような答弁じゃぁ誰も聞きませんわ。コロナが早く治まってくれることを本当に祈ります。第五波の前にはあるいは今年の忘年会から通常通りにできるかいなと、あるいはクリスマスパーティーが開けるかいなと淡い期待を抱いたことでしたがとても無理そうです。丸々二年。もう飽きましたねぇ。皆様にはどうぞご自愛くださいますよう。

今月もよろしくお付き合いください。

2021.9.1     弘田 直樹

8月のごあいさつ

批判の多いままに五輪が始まって、ホームアドバンテージよろしく早々に獲得金メダル数は過去の全ての大会を上回ってます。菅さん達の思惑通りに今のところは大衆の目をこちらに逸らすことができているのでしょうが、一方でコロナ感染状況も尾身さん達専門家の予想通りに進んでいます。舘田さんが五輪開催頃には新規感染者数が3000人に増えるだろうと予想してましたがまさにその通りになりました。正月に2000人を越えて、これはこれで驚きでしたが、一気に3000人です。全国でも一万人を初めて超えました。五輪に浮かれてる場合じゃないでしょうに。と言うたところで今更止められやしません。8月8日の閉会まで突っ走るのみ、後は野となれ山となれです。北海道のマラソンでまた一気に拡大するんでしょうねぇ。皆見に行きますよ。今の東京の感染拡大は、五輪を言い訳にして田舎から上京してる者が如何に多いかを示しているんでしょうに。折からの夏休みです。で、小休止の後にパラリンピックです。とても菅さん達にこちらだけ中止できる勇気も覚悟も度量もないでしょう。ダラダラダラダラと感染者が増えていくだけでしょうねぇ。いつまで続くんでしょうか。せめて今年は忘年会をしたいと思っていますが。

今月もよろしくお付き合いください。

2021.8.1    弘田直樹

6月のご挨拶

第4波が遷延します。緊急事態宣言発出日を赤く塗ったカレンダーをTVが作って見せてましたが今年に入って東京はずっと真っ赤っかです。こんなにダラダラと出てたんだ、と他人事ですが思います。そりゃ謂れのない悪者扱いされてる飲食業界は怒るわな。行政は時短だ、酒は出すなと首絞めるようなことしか言わない。どの店も酒で儲けてるのに、それを知っててやる。庶民は義賊を気取って(でもないか)飲みに行く。酒出してるところで飲む。時短に応じない店で飲む。見せしめに公表された、閉店要請に反抗したパチンコ店の前にパチンカーたちが長蛇の列を作ったように。冒頭のカレンダー見て、こりゃダメじゃと思いますよ。まさにダラダラと。事後的施策。逐次投入。表現は色々でしょうが、言いたいことは一つ、失敗。凡策、愚策、失策。感染症死を自殺者が追いかける。根拠のない楽観主義。このフレーズも最近よく聞きます。コロナ対策を指してですが、日本人気質の特徴の様にも言います。前例主義。成功体験に固執する。周りが見えない、見ようとしない、客観的な比較ができない、前はこうだったんだからこれでいいんだ。さて五輪。チキンレースの様相です。IOCも東京(日本)も相手がやめようと言い出すのを待ってる。中止か返上か。どちらの責任かは大きいですよ、弁償補償の問題ですから。歴史上初の返上は東京でこれは昭和15年開催予定のものを13年に返上してます。代替地をヘルシンキにしたのでしたが戦争が始まってそれも中止でした。開催一か月前に返上なんてできるのか?返上じゃないですよねとても。代替が見つかりませんから。全額弁償のドタキャンです。単純に中止しかないです。ならば突っ込むのみだとガースーさん。どこが安全で安心なのかわかりませんがお題目唱えるばかりです。IOCも開催しないと金が入らないし。5月はとうとう一か月丸々真っ赤に塗られて、6月も続くそうです。ワクチン射ったんだから何とかなるだろ?楽観じゃ済まんですがねぇ。

今月もよろしくお付き合いください。

2021.6.1   弘田直樹

5月のごあいさつ

去年の5月連休前も同じようになかなか終息しない重々しい空気の中でコロナ感染の予防を呼びかけ、この大型連休をいかにやり過ごすかがポイントですと発信していたことを思い出します。あっという間に一年が過ぎました。もう一年です、そういう感慨です、皆様も同じでしょう。夏には収まるだろうなんて予想もものかわ、そのまま秋冬に持ち込んだまま年末年始のあの大波でした。孫たちに会えず、クリスマスや正月の予定はすべて潰れ、そのまま引くかと思えば変異株とやらの再流行で今年の黄金連休も行くな・来るな・出るな・会うなの四重自粛。今年も春の恒例行事が軒並み中止となりました。もとより行楽気分にはなれぬことではありますが、飲み会宴会ではない会合集会が開催できないのです。お蔭でZoomによる会議には慣れたのですが、回数をこなすほどに不全感というか直の会話、直の空気感の重要さを思い知らされます。KYすら懐かしい、というべきか。正月の東京の感染者数の一日千人台には驚きましたが、今次は大阪です。そしてじわりと且つ確実に全国に広がり行きます。個人的には夏の年次行事も早々に中止を決めました。最大の国の夏の行事、五輪はどうなりましょうか。とても開催する状況ではないです、そうですよね。誰もがそう思っていて、言霊の幸わう国のDNAは誰かを忖度して皆の口を拭う。IOCも菅さんも小池さんも三人とも誰かが言い出すのを待っている。自分からは言わない、自分が責任は取らない。三人に有難いのは北朝鮮に追随する国が増えることでしょうね、選手が集まらないことを理由にできれば好ましい。再延期はない、からチキンレース。滑稽ですらあります。アスリート第一ですかそれともこの期に及んでも尚。

今月もよろしくお付き合いください。

2021.5.1           弘田 直樹

4月のごあいさつ

コロナ禍が丸々一年覆いました。TVは各大学が去年できなかった入学式をやると報道してます。二年生たちが言うてます、入学来大学に初めて来たとか。甲子園も今年はやらぬわけにはいかなかったのでした。こんなに長く続くとは誰も思わなかったからです。年度替わりの時には恒例の行事が多いのですが、どこも中止や延期したことでした。マスクやら飲み会自粛とやらは慣れてしまうことではあるのですが、年に一度、あるいは一生に一度の行事が簡略化されたり端折られたり中止されたりするのは気の毒なことです。いえ、だからと言って例年通りに実施するとやらは選択できぬのです、世の中はPC全盛です、正義の味方達が手ぐすね引いてます。だから実施の為に規模縮小を提案する、誰に阿っているのか知りませんが感染防止を前面に出して不細工を平気でやる。全ては五輪に向けての道筋です。少しずつ緩めて行って既成事実化していく。できるんだよ。政府の行政の感染対策がどれもこれもが見事に外れてますが、経済との両立、人の動き、金の動きとの両立なんてこれぞ典型的な二律背反なのですから無理もないのです。今次の感染症もペストが天然痘がスペイン風邪が、医学も科学も一般人の知識も常識も何もかも今と比べて不十分だった昔に自然に終息したと同じ道を辿るしかないのであれば、時を待つと肚を括るのみです。終息まで波が3つで済むのか、5つも6つも要るのか。それだけの違い。今その真っただ中にいる我々ができることは、自分がうつらないこと、他人にうつさないこと。医学的に公衆衛生学的にはここに尽きること。鮒釣りに始まり鮒釣りに至るわけです。誰に阿ってる?と上記しましたが、このパンデミックは天の神様による大実験です。武漢ウイルスをばらまくことによって、統治形態の比較考量までを人類に強いるのです。我々が試されている。でしょう?

今月もよろしくお付き合いください。

2021.4.1     弘田直樹

3月のごあいさつ

コロナがとうとう一年収まらずに、また春三月を迎えました。昨年中の恒例行事を全て潰した挙句、年明けて猛威を振るった第三波の勢いがやっと収まりかけたかの矢先です。緊急事態宣言が飲食業界旅行観光業界をさらに窒息させ、首都圏以外で今月一日に前倒しで解除するとの決定がなされたところ、菅さんは相変わらず熱意伝わらぬ物言いでアナウンスを続けてます。顔を伏せての原稿読みこそやめましたが、顔上げてカメラに向かうかと言えばそうでもない。しつこく問われるとすぐに苛立ちを露わにしてわかり易い性格。トップを風除けにして実権握るNo2(官房長官)が一番似合う人なのでしょう。人事屋のイメージです。今次の急速なコロナ陽性者数の減少は実はPCR検査感度を落とした結果という側面もあるのだそうです。別に暴露話ではありません、公式に変更が通知されてるそうです。興味を持ってPCR検査のことを見聞きしておられた方はご存知でしょうか、PCR検査とは検体に微量に存在するウイルスのRNAを複数回コピーを繰り返して増幅検知するもので、陽性陰性の結果はコピー回数に当然依存します。回数増やせばそれだけ陽性判定も多くなる。日本では元々その回数が世界の標準より多かったんだそうで、それを今次減らしたそうです。つまり、以前のデータと比較できなくなったということですが、それをメディアは言いません。公表された数字を自治体別に単純に羅列してるだけ。感度そのものが落ちれば(どちらが本来なのかは定義に拠ります)陽性者も減ります、当然です。さて、今後の経過です。感度を落としても陽性者がこのまま順調に減れば良しです。が、そうでなければ・・。

今月もよろしくお付き合いください。

2021.3.1     弘田直樹

2月のごあいさつ

冬の早朝は三文の得を感じることが多いです。外の景色です。もちろん晴れている朝です、放射冷却で周りの田畑一面に霜が降りている寒い朝です。

当地では「おおじも(大霜)が降りちょる」と言います。夜のうちで一番暗いと言われる明ける前から暁、曙、東雲、朝ぼらけと日本人は日の出模様を区別してきました、この感性です。体感できます。陽が昇って来るに沿って明るさもそうなのですが、空一面に繰り広げられる大パノラマです。黒、紺、紫、青、橙、白のグラデーションです。これは寒い冬が一番美しいです。冬はつとめて、なのです。もっとも、清少納言がつきづきしと嘆じたのはこの景色ではないのですが。当地ではそろそろ日が長くなるころです、朝6時頃から始まります。冬至の頃を中心にほぼ二カ月長い夜が続くのですが、一旦陽の昇りが早くなり始めると日に日にという感じで勢いがつきます。まだ楽しめます、寒い早朝の東の空を愛でるも一興です、皆様。そして西側には月です。望以降の月齢の月は夜明け時には西の空に残ります。月明かりは歌の文句の通りに青いのだと実感するのも冬のことです。皓々と照る月は冬のものです。これに雪があればさぞや明るいことだろうと思うことですが、間抜けなことにこの年齢になるまで一面の雪景色を観たことがありません。雪明りたるやさぞやとは想像することです。特に望前後の大きな月の時には西に傾き沈もうとする前に橙を増していく様は美しいです。月明かりが朝陽に呑み込まれていく様。空の西と東で時々刻々変化していくドラマ。早起きされるのも悪くありませんよ。

今月もよろしくお付き合いください。     2021.2.1    弘田直樹

2021年1月のごあいさつ

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いいただきますようお願いいたします。

結局コロナ一色に塗りつぶされた一年でした。最後の最後に大きな波を被ってしまうというおまけまでつきました。冬まで持ち越したらインフルエンザと合わさってひどいことになるから何とか夏の前までに、が当初のビジョンでしたね。五輪が延期されてクソ暑いさ中にもコロナは消えず、年次行事が次々と中止されていくうちに季節は廻り、でした。年内に終息できなかったのでしたが、インフルエンザの同時流行という予想も外れてくれて、こちらは幸いではありました。ウイルスの変異株が流行し始めている、つまり新型のさらに新型というわけですが、こりゃ抑え込もうという対応が間違ってると教えてくれてるのでしょう。人類がウイルスに勝った証しとして五輪を開催したいと安倍さんは大見得切ってましたが、そもそもこの考え方がいけないんだとウイルスに嗤われてる態です。やれやれ。

とまれ、ポストかウイズかそんなことはどちらでもよろしい、私たちは毎日過ごしていくのみです。五輪が無事に開催される。国の本音はここです。そこから逆算する。でも、もう東京大阪や周辺の大都市は言うこと聞かない。首長は叫びますが住民は知らん顔ですから。こうやって集団免疫ってやつに移行するのでしょう。あれこれの手立てを嘲笑うかのようにストンと消えていくんでしょう、拡がるだけ拡がった挙句に。ならばそれを待つのみ。じっと待ちましょう。インフルエンザが新型からすぐに季節性と名を変えたように、コロナも普通の風邪に必ず変わります。そこまでの辛抱です。伴に参りましょう。

今年のクリスマスにはまた皆さまとお会いできることを心から祈念して。

2021.1.1          弘田直樹

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