猛暑日が何十日も続いた酷暑の8月、南海トラフに関連したものと公式に認められた地震がとうとう起こり、さらには台風が次々に到来して都心や本来台風被害に縁のないはずの東北地方に大雨を降らせて水害を残していく。異常気象と括られてもう何年も経っていますが「異常さ」が落ち着きません。毎年最高(最悪)値の更新を続けます。アスリートの誰かが言うていたそうですが、最年少記録は一度しかできないが、最年長記録は何度でも更新できる、これですね。データはさておき、肌感覚です。当地柳井は暑いと言うてもめったに35度を越えることはなかったのですがそれも昔話で。夜に気温が下がらぬのには驚きでした、30年前には我が家は田んぼの中にぽつんと建っていて「ああ、風が通るとはこういうことか」感心するやら嬉しい事でしたが、そのうちに次々に田んぼが住宅に変わっていき徐々に変化を感じていたのでしたが今年は昼の気温が高すぎて日が暮れても一向に冷めないという事態で。そういえば風が吹かなかったなぁと今気づいてます。日本は四季に恵まれた温帯モンスーン気候と習いましたがすでに亜熱帯ですね、台湾やフィリピンと同じ気候帯。暑い時期とそうでない時期の二季帯。海水温が上がることにより海だけでなく陸上の生態系も大きく変化してきていることを専門家の説明の前に住民が感じていて(サンマがマグロが、熊が鹿が猪がです)、地球を壊してきたのは私たち人間でしかないという事実を皆黙って認めながら、だからと言って現在の暮らしの利便を手放すつもりなど毛頭なくて。つまり後はどう壊れるのかしか残ってないぞと。その道すがらに私たちは立っているのでしょう。昔はこうじゃなかったぞ。思い出は作り話なのですけれど。
今月もよろしくお付き合いください。
2024.9.1 弘田 直樹