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6月あいさつ

 コロナへの感染症法上の扱いが2類相当から5類に落ちてから一年が過ぎました。当初の夏、そして年末年始に昨年はインフルエンザも同時期に流行しましたので第9波10波と呼んでメディアは煽ったものでした。が、報道自体がトーンダウンして縮小されていましたので視聴者(国民)の感心も文字通りの尻すぼみ、一方で3年間自粛という名の同調圧力に負けていた世情が一気に緩み各種の催し会合や宴会が復活、マスクする人もどんどん少なくなりそして実際に感染者も減っていきました。当地ではもうインフルエンザは消えた状態、コロナも発熱例は抗原検査するからゼロにはならぬという程度ですっかり鎮静しました。今こそ遡り振り返りしてあの大騒動を総括する時と思いますが、政府や専門家たちは取り掛かっているのでしょうか。武漢ウイルスは人工物じゃなかったのか、ワクチンを独占していたファイザー、モデルナ社がウイルスを意図的に変異させたのではないのか、mRNAワクチンの安全性は?週刊誌や月刊誌に尽きることなく掲載される記事です。そして日本のあの対策が正しかったのかどうか。世界に比べて死者数が桁違いに少ないことこそが成功の証という論はよく観ますが、当初空気感染はしないと発表して世界各地でそうではない空気感染するのだと実証が上がって来てもなかなか認めようとしなかった日本学会の権威体質、過ちをなかなか認めようとしない、それにより対策が遅れて被害者を増やすという日本固有の固陋な旧弊への反省はどうなっているのか。次の新興感染症に備えよと厚労省は自治体にはっぱをかけてます、病床確保や発熱外来の充実などへの新しい仕組みが出来上がってはいます。でも、いざ発生したらまた同じことの繰り返しなのでしょうねぇ。古い知識規則定説に拘るだけの権威筋の専門家たちが学会ヒエラルキーの下位に向かってご託宣する、それを有難がる行政やメディアが下々の国民にあれこれの行動制限を掛ける。目に見えるようです。反省はあるのでしょうか。反省しても旧態依然は続くのでしょうねぇ。

 今月もよろしくお付き合いください。

2024.6.1    弘田直樹

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