どれだけ時季外れの気温になろうともやはり2月は2月です、3月というこの字面の持つ早春感、はなやぎ感には敵いません。いかに冷たい風が吹こうと「春は名のみの風の寒さ」よと明日を待てるこの感覚です(もっとも、旧暦では2月は春ですが)。大地震に見舞われた能登半島への無情の雨雪をTVで観つつ、各地で降ればドカ雪、晴れれば初夏並みという気候の乱れが跋扈した今冬でしたが、それも過ぎたことになりました。
コロナ縛りが解けてもうすぐ一年です。年次行事が当地で復活してコロナ前との比較が話題になります。田舎の当地でもマスクせぬ人の方が増えてきました会合の場でも。年末の東京では混んだ電車の中でのノーマスク状態に驚いたことでしたが、それが田舎者の証拠だったというオチでした。こちらも追いついてきました。学校の卒業式でも何年かぶりに校歌の斉唱が聞かれました(コロナ禍の間は大相撲千秋楽の国歌斉唱の際のように、心の中でお歌いください対応でしたから)。各地で何年かぶりの今まで通りの歓送迎会や春の催しが計画されるのでしょう。これも甘酸っぱい早春感というやつですね。
今月もよろしく付き合いください。
2024.3.1 弘田直樹