• マージーボックス

2月あいさつ

1月はきっちり往きました。毎年思うことですがバタバタしているうちにあっという間に月末でした。年末から年明けてビッグネームが次々に亡くなりました。ジェフベックでした。高橋幸宏、そして鮎川誠でした。ううむ。その都度ブログに書いたことでしたが、ずっと聴いてた人でした。ジェフベックはリアルタイムでは聞いてません。リアルタイムとは、彼のプロフィール記事に必ず載っているヤードバーズ時代を知っているか。クラプトンの抜けた後に入って、彼が抜けた後にジミーペイジが後釜だったという豪華な歴史を聴いていたか。NOです。全然知りません。ツェッペリンもずっと後になって聞き始めました、ジェフベックはそのもっと後です。何かの機会にブローバイブローのCD買い聞き始めたのが始めです。ビートルズの曲(She’s a woman)をカバーしてたのが動機でしたか。ああ、唄わないのね、インストかぁの感想でした。その程度の認識です。その点ではクラプトンの方がわかり易かったです、彼は弾いて歌いますからね。私はギター弾きではないので横着言えませんが、彼の弾くフレーズはクラプトンやジミーペイジのように唄(ボーカル)との共存を前提としませんからおのずとテイストは違いました。だからギター弾き達をあれだけ魅せたのでしょうね。その点鮎川誠はとってもわかり易いことでした。ロックンロール一本鎗、爆音ですとにかく。大型アンプのボリュームをフルに振り切っての大音量。少々間違っても平気の平左。ライブ盤でいくらも聴けます。それが彼の魅力だったんでしょうね。九大出です、ずっと博多弁(筑後弁とどこかの記事にありました)で飾らずに喋る。「それがロックやけん」。黒のレスポールを低く構えて、彼の長身によく似あってました。シーナが早くに亡くなって、あの時はTVもよく採り上げてました、物語ムービーまで作られて放映されてました。彼女と同じく癌で逝ってしまうのも運命ですね。シナロケはファーストアルバム「#1」がいいですよ。高橋幸宏はYMOなのですが、その前にサディスティックミカバンドです。加藤和彦がフロントでしたが、ギターに高中正義、ベースに小原礼ですから錚々です。このバンドもリアルタイムに聴いてたのではありません(昔はとにかくビートルズばっかで、以外はほんとに歌謡曲かローリングストーンズくらいでしたから)。加藤和彦も元フォークルの人という認識でした。帰ってきたヨッパライです。黒船はよく聞きました、がこれもずいぶん後になってからです。YMOのsolid state survivor の中ではやっぱりRideenがいいですね。TOKIOが看板でしたけれど。ジェフベックは44年生まれだそうですが、他の二人はまだ70代前半で。こういう機会に我が身も振り返れるというわけですが、そのうちに自分の順番もやって来る。うむ。彼らの音楽を聴いてきてよかったなと、そういう感慨でもあります。

長々と書いてしまいました。今月もよろしくお付き合いください。

2023.2.1          弘田直樹

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