• マージーボックス

8月のごあいさつ

コロナと冷夏。コロナと大雨被害がメインでした。野菜の値段がどうこうよりもそもそもの経済沈滞です、日照時間が云々と普段ならTVが頻りに言うてたはずのことですが、全く採り上げられません。今月にしっかり取り戻せればいいのでしょうが、素人ながらこれだけ日が照らぬはまずいだろうと思うことです。蝉が鳴きませんもの。

コロナ禍も一向に収まりません。というか、収めようとしてないのですから当然の結果です。今は壮大な実験の真っ最中です。4月5月は感染拡大を抑えにかかりました、国を挙げておとなしくしてました。で、結果は出ました。人が動かなければ感染は拡がらない。実験その一です。しかし一方で、人の動きが止まると金が動かなくなるという、誰もが頭では理解できるけれどまさかそんなことは起きないと高括っていた現象が教科書通りに起こり、補填補償騒ぎになる。ここぞ政治家の出番。感染拡大防止と経済活動再開とはトレードオフだと口では言いつつ、後者に舵を切る。拙速、人災の非難もものかわで進む。果たしてこちらも教科書通り、感染がどんどん拡大する。人が動くと感染は拡大する。実験その二。わかったことは二律背反だということ。どちらも同時に手に入れることはできぬということ。その上でどちらを選ぶか。これぞ政治マターです。

やがて必ず感染症は終息します。拡がるだけ拡がって已みます。ペストも天然痘もはしかもエボラもどんな致死的感染症でも、でした。これが人類の歴史です。ましてや今次のコロナはそんな猛毒ウイルスではありません。あるいは来年にはインフルエンザのようによくある風邪の一つに数えられるだけになるやもしれません。指定感染症である限りこの構えなのです、ここから外されればだれも見向きしなくなります、そういうもんです。

正しく怖れよ。わかったようにTVが言いますが、具体的には暫くは会食の場に行かぬこと、対面で騒がないこと、感染地経由の者には会わぬことです。あれだけ悪の権化みたいに非難されてたパチンコ屋ではクラスター出なかったでしょう?横並びで隣には見向きもしない、さらに会話しないからです。ここに大ヒントがあります。飛沫(エアロゾル)が主じゃないのです、実は接触なのです、手で触ってるのです(飲食!)。他人と会う時にはマスクをして、首から上をできるだけ触らないようにする(髪もです)、触るときは手洗いしてからにする、この注意です。自らを守ることが、他人を守ることに繋がります。ご自愛あらんことを。

今月もよろしくお付き合いください。

2020.8.1   弘田直樹

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