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7月のあいさつ

今年は梅雨らしい梅雨と評価できるのでしょうか。それはつまり大雨被害の危険と裏腹なので、もちろん適当にだという勝手な前提のもとでの感想です、梅雨空の季節感も決して悪くないものだから楽しめばいいという呑気さもそのうち無事に暑い夏を迎えることを前提にしているのです。大雨にならぬよう祈りながら雨空を楽しむ。やがて必ずやってくる暑い夏を思いながら、雨が好きな人も嫌いな人も等しく降られている。小賢しい人の知恵や理屈を超えた、有無を言わさぬ季節の巡りです。楽しむべき、なのでしょうね。

参院選が行なわれます。消費税、普天間、ばらまき、財政危機等々、論点争点は相当にあるのですが、ここは民主党にすっかり任せていいのかどうかが、つまり個々の問題だけではなく(私は「こんな瑣末ではなく」と強く言いたいのですが)日本が変わってしまっていいのか、日本の伝統や文化が潰されていいのかという一番根源的な選択が迫られていると思っています。総理が変わっても小沢さんの野望は消えていません、どころか、参院選の結果がどう出ても次の民主党代表選、つまりは総理大臣選挙です、こそが勝負どころなんでしょう。菅さんは国家国旗法案に反対した人です、日本を精神的に守ろうという気のない人です。どちらに任せても危ないことなのです。経済成長も雇用対策も格差是正もどれもこれも軽視してはなりませぬが、もっと優先順の高いことがあると気づいていただきたいと思います。日本が壊れるかもしれません。ギリシャのような壊れ方ではなくて、精神的な根幹が壊れる危険です。私はそう思っています。

2010.7.1    弘田直樹

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