• マージーボックス

4月のごあいさつ

アベノミクスは今のところ成功、と読むのでしょう。週刊誌でも月刊誌でも新聞でも煽り系があれば今にも日本経済が破綻するように書きたてる記事もありで、素人は迷うばかりですが、それだけわからぬということですね。不確定要素が多すぎて一定の数式に納められない。先が読めないということなのでしょうがしかし経済の本めくると数式が多いですよ。グラフも多く載ってます。経済学を科学にしようとする努力なのでしょうが、でも所詮は「気」なんですよね。人が手持ちのお金をどう使うか。それを推測する学問。いやいや勉強したこともない素人が勝手に決めちゃなりません。でも、素人なりにあれこれ続けて読んでると匂いがしてきますもの。インフレターゲットってのはインフレ対策だったそうで、それをデフレ脱却手段に用いるとは・・という呆れ調も何本か読みましたが、デフレから今迄抜けられなかったんだからあれこれやってみればいいじゃないかと思うし、デフレからの抜け方に実は手本はないんですってねどの国にも。そんなにお金刷ってジャブジャブにしたらハイパーインフレが来るとか、国債の長期金利がどんどん上がって債務不履行に陥るとか、素人が読んでもそりゃ極論だろ?と措けることも多いのですが、お金を撒いて公共事業並べて建築業界から起こしていく、そこにつられて各業種が潤っていく、これが手堅いんでしょうね日本では。そういう絵なのですが、問題は第三の矢なのです、ここは素人も感じるところです。成長戦略と呼んでますが、つまり金を生む産業を興すこと。安売り合戦しないで済む、新たな需要を作り出す。新製品を作り出す。労働力の安い新興国に安売り合戦では勝てません、いやというほど思い知らされたことです。だから高値でも売れる製品を作り出す。そして需要に追い付かなくて工場が火を吹くようにフル稼働する状況を作り出す。TPP参加でなされるべきは農業の保護ではなくて新たな展開です。医療もそうです、保険業界もそうです、現状維持ではなく新たな金儲けの方法の創出。工夫とアイデアの勝負です。と、私ごときが力入れずとも専門家さん達が何年も前から言ってたことなんですが、その具体策がなかなか見えぬわけです。だから不安。今はいいけど、先は大丈夫?でも、計算通りに行かぬが人の世の中、景気の浮き沈みです。守って守ってでダメだったんです今迄。一応みんな満ち足りて特段欲しいものがなくて、加えて給料増えないから買い控えて・・と段々縮こまって来た結果です。ここは気を大きく持って楽しく行こうぜ。そういう「気」です。私のような単純なお調子者にはよくわかる気がするのですが、これも「気」ですかね。安倍さん、それまでやってごらんなさいと渡された約束の期日、参院選が迫ってきます。日本を浮かすも沈めるも私達の「気」こそが大切なのでありまする。

2013.4.1   弘田直樹

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