2016年1月のごあいさつ

新年を迎えました。今年もどうぞよろしくお付き合いいただきますようお願いいたします。私は昭和32年1月生まれで、正確には来年早々であるのですが、同学年の連中はとうとう満年齢の還暦です。めでたくもありめでたくもなし、というのが実感ですが、大きな区切りであるのは間違いないことでしょう。サラリーマンしてきた者は否応なく職を追われます、今から経験することですが父母や先輩を見ているに体力気力的にも大きな曲がり角であるはずです。第二の人生などと軽々しく言いますが、有無を言わせず放り出される身は如何ばかりかと、定年のない我が身を有難く思ってもみたり。サンデー毎日の辛さもよく聞くところ、特に男にとっては今日やるべきことがある(好む好まざるは問いません)ことの重大さに、失くして初めて気づくわけです。さしあたって明日の仕事に困らぬとは言え、斯く言う私も他人事で済むはずもなく、やがて訪れるであろう体力気力の衰えにどう応ずるかは先の人生を考えるに当たり重要事です。先の人生とはつまり、カウントダウンの始まった残りのこと、どう生きるのか、どう社会と関わるのか。死に方の指定などはできません、希望が通るはずもありません。死ぬまでは生きてる。こういうことです。死にざまはあっても生きざまなんて言葉はない、そうです。何て死にざまだい・・。でも死んでしまえば何をどう言われようと知ったことじゃありませんし。周りへの迷惑?そうですね。そこですけれど、これも言い出したらキリのないことで。死ぬまでは生きてる。命は大事に使えば死ぬまで持つ。こういう開き直りでしょうね。真剣にカウントダウンを感じ始めた年頭。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016.1.1? 丙申の初めに  弘田直樹

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