9月のご挨拶

先月の話をしても建設的でないことですが、なんと近年にない8月でした…

この一カ月のうちにカラリと夏空暑い日差しだった日が何日あったでしょうか。
ひと月ずっと曇り空でした、そんな印象です。
そして降れば大雨です。毎回どこかで大被害でした。

広島の山崩れ、土砂災害でとどめの態でしたが、山口でも岩国で大きな被害が出ました。当地柳井でも強く降る時が何度もありましたが、幸いに大事には至りませんでした。が、まさに「幸いにも」の事で、こういう被害は今や日本全国どこででも起こる事象になってしまいました。台風銀座とか大雪とか被害の多い地域は決まっていたものですが、大雨は台風だけがもたらすのではありません、夏の太平洋高気圧の勢いが弱いだけでこんなに大気が不安定になって寒気の湿った空気の前線のの恣にされてこの始末です(あくまで学者達の解説ですが)。最近の高温化を指して日本の亜熱帯化(台湾やフィリピンと同じ気候)などと言う向きもありますが、今回の異変がエルニーニョ現象なのか、それとも違うそれこそ天変地異なのか。地球規模の異変には違いないのでしょうが、しかし、誰彼の言うような二酸化炭素を元凶とする地球温暖化現象と断ずるのはちょっと待ってねではあります。この話は多分に政治問題であるからです。つまり解決などできません。鳩山さんのあの25%削減の空手形が全てを物語ります。

自然は人知を越えています。人がどれほどを想定してもそれを越えてきます。人が極端に過ぎれば嘲笑うかのように何ごとも起こらず、人が驕り怠し慢ずると強烈なしっぺ返しをする。人が自然を越えられぬは(制せられぬ)は奈良平安時代と寸分変わらぬことなのです。この科学の時代においても治山治水が生活の第一条件であることを知らされたことでした。

我々は奢ってはならぬのです。深く心せねばなりますまい。
祈りの心を忘れてはならぬということと思います。

2014.9.1? 弘田直樹

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