2月のご挨拶です

寒い1月でしたね。正月三が日は当地よく晴れて穏やかな日々でしたが、その後は気温の低い朝晩が続きました。皎皎と照る、とは冬の寒い夜の青く光る月の形容ですが、冴え冴えと青い月光の美しさを何度も経験しました。やはり深更時がいいですな、しんしんと寒い中、青白い月夜のなか首をすくめて見上げると満天の星。オツなこと、興そそることです。こっちも歳をとりましたから、こういう景色に気持ちが添います。月がとっても青いから。あの唄の文句を実感します。月の光は青いのです。冬はつとめて。これも実感します。寒いですよ、寒いんですが夜の明ける前の、山の端がようよう白くなりゆく頃、黒から群青、濃紺、紫と徐々に赤み(橙み)が増していくあのグラデーションです。見とれますよ。刻々と色調が変わっていきます、段々と明るくなります、彼は誰(かはかれ)どきの趣です。朝焼けも美しいです、何か得したような気になりますが、その前ですね。曙の前、暁です。歳をとりましたね。結局そういうことでした、寒いんなら寝てろよですから。若い時は本当に寒いのが嫌でしたが、目が覚めるから・・とブツブツ。今月も寒いんでしょうね。それはそれで楽しもうという心持です。

インフルエンザだけでなく、今年はノロウイルスが猛威をふるっています。インフルエンザもそうなのですが、ノロウイルスは口からしか入ってきません。つまり、物を食べる時に感染します、だから手洗いなのです。感染者が家にいるときはあちらこちらに触れぬこと、首から上には手で極力触れぬこと(目をこすったり、鼻をほじったり、口元をぬぐったりしないこと)です。風邪やインフルエンザは飛沫感染と呼んで、くしゃみや咳で飛んだ唾しぶきを吸い込むことで感染するのですが、自分の手でウイルスを鼻や口にぬすくりつけることによってうつる場合の多いとされています。みだりに顔に触らぬこと、帰宅時、用便後、食事前には必ずしっかり手洗いすることです。水道水で洗い流すのです。せっけんや消毒液で殺菌滅菌するのではないのです。どうぞお気をつけて。

2014.2.1 弘田直樹

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