• マージーボックス

7月のご挨拶

衆議院選挙目前です。当地は同じ顔ぶれで二度目の対決になりそうです。さて、時将に政権交代なるかどうかの剣が峰、両党伴に駆け引き合戦ですが、天下国家を見上げている気宇壮大な人が適当か、一つ一つ具体的に手当てを打てそうな実務型の人が適当か、今この状況下に各地悩ましいことでしょう。小沢さんに象徴される、利権に絡みついた古いタイプの政治家は淘汰されいくのでしょうか。それとも地域への利益誘導型の政治家は絶えるはずがないのでしょうか。世界不況で明るみに出た日本の実情、小泉改革が(未だ答えの出ていない部分もあるのでしょうが)全く無謬(むびゅう)ではなかったこと、それによる弊害をどう手当てするのか、世界が変わろうとしているこの波に一緒に乗るのか、別の独自の道を行くのか、日本という国の舵取りが今ほど待たれ期されている時はそうそうないことでしょう。使命感と大局観に溢れた逸材の登場を望むことです。古い権力闘争にはうんざりですから。

マージーボックス6月末に由宇町でのイベントに呼んでもらいまして、演奏しました。他に数バンド出場したのですが、こんなこと初めてかもしれません、私達が一番若いようでした。いえ、ボーカルに立ってる女性やらバンドの一人ひとり調べれば20代30代の人はいたのでしょうが、外観が、の話です。50の後半から60代、アラ還なんて言葉で盛んにアピールしてましたから間違いないでしょう。ブルースバンドあり、お決まりのオールディーズバンドあり、ベンチャーズバンドが二つ、そして私達ビートルズバンド。そういう集まりです、そしてホールは満杯、同世代のおじさんおばさんで一杯。うむ、よかったですよ。どんな田舎に行ってもベンチャーズバンドだけはあるって言いますものね。当地にも私の知ってるだけでいくつもあります、そしてギター弾く人がみんなうまい。顔や姿や喋り口はそこら辺に普通にいるおじさんですが、ギター持ったら変わるんですわ。ものすごいこだわり、奥さんとの交渉がさぞや大変だったろうと思わせる機材機材機材、アンプ調節している時の恍惚風な仕草。七五三でもこれほどじゃないぞくらいの違和感不釣合い不似合いのユニフォーム姿もものかわ、一心に引き倒すギターの音色やテクニックは、おお昔獲った杵柄は確かなものでしたねと唸らせる代物。弾き終わった後の照れる仕草。くどいですが、ただのおじさんなんですが、ああ、いいなぁと思ってしまうわけです。そうです、私もその一人だからです。同類相憐れんでいる図なのですがしかし「どこにもおるんじゃのう、同じ様なアホが」と思うと笑ってしまうわけです。いい歳して世の中の為にも何にもならぬことに多くの時間とお金をかけているわけですが、これくらいは許してくれよなと女房に手合わせているのも皆同じなんでしょう。ご同輩!ああ、こういう歳恰好になったことでした。

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