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4月のご挨拶

二つ上の先輩達が去年次々に還暦を迎えて、年度が改まれば当然ながら一つ上の先輩達の番です。還暦ですわ、60歳。いやいや。中高生時分を先輩後輩で過ごして、未だにつきあいのある先輩達と普通に話をしている分には、もちろん互いに歳をとっているわけです昔のままなんてはとても言いません、子が結婚して孫ができて周りからみれば十分に年寄りなのでしょうしそう言われればそうだと言うしかないのですが、還暦?なのですね。これは昔我が親を見て気付いたことですが、年寄り扱いするのは若い側で、年寄り然とした態度をとれと強要するのも若い側で、当の「年寄り」達は自分の事を年寄りと思ってないのだと。歳の所為じゃ、なんては私達の業務上の常套句なのですが、当人はそうは思ってないのですね。ここに気づいたら少しは言い方も変わるものですが、これが便利な謂いなのでなかなかに。それを実感する歳格好になりました。公務員の先輩達が次々に定年退職する。定年ですか・・。60歳になったからといって急に衰えるわけでも何でもないのです。昨日の続きです。何も変わりません。でも環境が変わる、否応なく変わる。その点、私の生業は定年がない分そういう無理矢理の変化は強いられぬのですが、40歳より50歳より、60歳は社会的に立ち位置が変わる秋なのでしょう。つまり私たち本人それぞれに覚悟を求められる時期、いかに社会に関わっていくかを試される時期、そしてそれはどう退いて行くかも考えておけということでもあります。ううむ。生きるということは如何に死ぬかということだと誰かが言ってましたね。何だかしみじみと考えてしまいます。

2015.4.1?? 弘田直樹

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