• マージーボックス

3月のごあいさつ

アベノミクスが結果を出していきます。どんな政策にも反対論、悲観論、批判非難はつきものです、新聞や週刊誌月刊誌にも歓迎論と同じ数だけ満載です。でも、これだけ市場が反応する(こういう言い回しがいかにも専門家的で閉鎖的なのです。経済学とは人の気分を慮る学問、マインドとか期待とかが最大の要素である学問、決して科学的ではない学問だと知るまでが長いのですが)ということは対策として正しかったということですよね。今後円安がどんどん進んで国債の長期金利が跳ね上がればギリシャ並みの大破綻がもたらされるとか、読まれたことがあるでしょう?わからぬ者が読めばそうかいなと不安にもなり、こういう極端は得てして狼少年だという高の括りもありです。私は経済には全くの素人です、日経新聞の記事読むのに何冊か持ってる経済語句辞典をひっくり返し返して(読んでもわかりませんよ、あの辞典自体が知識のあるもの相手に書かれてますから)三行もわからない、そんなレベルなのですが、でもマインドとか期待とかそういう言葉がよく出てくるのには気づきます。そういえば麻生大臣がTVで言ってたなぁ、景気も人気も気の問題だ、その気になってくれるのが大事、景気がよくなるかもしれないなと思ってくれるのが大事と。日銀がお金をどんどん刷って(国債を買って:金融緩和)、政府が公共事業をどんどん起こして(国債をどんどん出す:財政出動)一般企業にどんどん融資する、金を借りて新たな事業を起こしてもらう(成長戦略)、すれば為替レートが下がって(どんどん円が出てくるなら円よりドル持ってる方が得になろうという読みで:円安)、日本企業の勢いがよくなるだろうと投機家投資家達が期待して日本企業の株を買う(株価上昇)、すると企業も守りに入るマインドから脱してあれこれ設備投資したり新しいプロジェクトに手を出す気分になるだろう、金が世の中に回り始めて、景気がよくなってくる。そして給料が増えて来る。すると消費も増えて、また金が世の中に回り始める。インフレターゲットという専門用語だけが独り歩きして、インフレになったわ給料上がらないわじゃぁどうしてくれるよ?と不安をあおる説が一時吹き出てましたね。これも極論で、そんなにすぐにインフレになるはずもないし、ひどいインフレになるはずもない(だから2%設定なんですよ)。確かに給料が上がるまでには結構時間がかかるのでしょうが、今迄20年もデフレで我慢してきたんですから、ちょっと待ってみようよの話なのです。一億総中流と呼ばれた、みんなが金持ってた時代があったのです日本には。もちろん最初が貧乏だったから、元の給料が低かったからではあるのですが、資本主義経済発展は中国や東南アジア諸国がのし上がってきたあの過程でしかないのです、日本が30年前に通って来た道です。モノが足りなかった所にモノを供給する、低い人件費でどんどん作る、作るだけ売れる、給料が上がる、消費が増える、生活が豊かになるということは一般家庭がどんどん消費するということです、まさに景気。こう考えると経済には法則があるように思いますし、あるレベルまで上がれば放っておいてもどんどん回って行くものなのでしょうが、あくまで世界の中の日本として相対的なものです、バブルがあれだけ膨らんではじけたのは世界他国(主にアメリカ)との経済摩擦が原因ですからね。人の気分。金があれば人はどういう行動するか。貧乏したらどうするか。落胆、希望、期待、失望。経済学ってのは実は心理学、人間社会学なのです。そう気づくと、小難しく書いてあるグラフや理論も身近に感じることですが、やっぱり本読むには苦労します。が、経済が気に大きく影響されるものであれば、私達がアベノミクスを信ずることが不景気脱出の為の第一要件なのでしょうね。

すみません、挨拶でもなんでもない話でした。今月も皆様よろしくお付き合いください。

2013.3.1? 弘田直樹

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