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10月のごあいさつ

大雨の被害でJRが寸断され、当地山口県東部は山陽本線が止まり(柳井―下松)、岩徳線が不通になり郵便物の遅れを実感することでした。さらに柳井では高速道路インターに続く幹線道路が陥没して不通になりました。私は通勤等で動かねばならぬ職業ではないので毎日の直截の不便はなかったことですが、如何に人口の少ない利用客の少ない地域とはいえ、日頃の足の奪われることの重大さはわかりました。とはいえ広島呉や愛媛のような土砂災害はなく、大阪関西空港の大水害、大阪の台風被害、そして北海道の大地震と続いた時に思うのは、大事なく済むことの幸せです。北海道ではブラックアウトという一つ新しいインフラ災害を知ったわけですが、人口過密地域に起こっていたら・・と3.11の時にこう口走った大臣のようなことを思い、3.11は如何に広い範囲に被害が及んだことよと津波の特別さに思いが及んだり、災害は他人事ではないとTVや新聞は箴言の如く繰り返しますが、我が身は幸いにもいつものようにここにあって。日本は天災の国と括ったところで何の解決にもなりません。が、ここで生きるしかないのです。いやなら他国に住みなさいね、その自由はあなたには保障されているからと切り返されるのでしょうが、日本以外で生きるつもりなど毛頭ありません。この国が、この地柳井が好きですから。壊れたら直し、崩れたら修復し、人はそこに住み続けてきてます。福島のような特別な災害の他は、熊本も広島も愛媛また人が戻っていくのでしょう。そこに住んでいたということは偶然ではなく必然だったわけですから。この国でこの地域で生きここで死ぬ。それだけのことではあります。

今月もよろしくお付き合いください。

2018.10.1???????? 弘田直樹

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