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4月のごあいさつ

新年度。日本の昔からの慣習でしかないことなのですが、幼少時から身に沁みたこの季節感はやはりいいものです。桜の季節に新生活。New face 達の緊張がほほえましいし、彼らを迎える側もやはり気分は一新されるというものです。同級の連中はいよいよ定年前の最後の一年になります。公務員などの定年のある職の宿命とはいえ、もちろん頭ではやがて自分の番が来ることはわかってたこととはいえ、目前に迫りきたる思いや如何に。幸い(なのかどうかはわかりませんが)にも私は定年のない職に就いていますので、自ら企てぬ限り新局面は現出しないのですが、人生を考える、振り返るだけの積み重ねが一応残って来た年齢に達して、今後の事に思いをはせる機会は確かに増えました。人生の岐路とよく言いますが、これはあくまで後から振り返ればの評価であって(結果論)その時どきで感じることではないと思っていますが、明らかに昨日と違う毎日が始まる、ページがめくられる時ってのはこれも確かにあって、定年のように予定強制的に訪れるもの、病気事故災害などで突然陥る不測の事態、一念発起による自発的転機。成功した時にもうまく行かなかったときにもその原因として人生に刻まれるわけです。悔いのないようにとはよく聞くフレーズですが、これも言い訳にすぎぬこと、自らの背を押す言葉でしかないわけです、迷うことだらけの人生ですから。悔いのあるなしは結果で判断することであって、ひとえに失敗した時の言いわけを前もって口にしているだけの事ですが、矢沢永吉が車の宣伝で言ってるようにやりたいことやる人生の方がうんと面白いのは正しいでしょう。で、我が身に翻ると・・。ああしたい、こうなったらいいなとあれこれ考えはしてきましたが、あれこれ選択している時間がなくなったことにも気づくわけです。ああ、もうそんなに時間が残ってないぞと気づくわけです。急げ。なのでしょう。背を伸ばして。です。

今月もよろしくお付き合いください。

2016.4.1??     ? 弘田直樹

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