• マージーボックス

3月のごあいさつ!

先月の大雪で大都会が麻痺して、都会の脆弱さという括り方されてましたが、あんなに降れば都会ならずとも止まります。中でも道路や鉄道の脆さが象徴的でしたが、じゃぁ雪国だったらああはならなかったか?という話です。除雪車やラッセル車の備えとか道路脇の散水設備、路面凍結への備えとかはもちろん雪国の勝ちでしょうが、あれだけ一時に降ればどこでも同じ結果でしょうにね。あれだけ降れば東京でも当地のような田舎でも鉄道が止まり道路が埋まります。要は被害を受ける人間の数の差でした。被害を受ける施設の数の差、ひいては被害額の差でした。

道路が寸断されて孤立する地域がクローズアップされてました。電気が止まることの怖さ不便さでした。ニュースキャスター達は早く何とかしろと急かし叫ぶばかりでした、できることならとうにやってるだろうに。よく言われることですが、安全地帯にいながら勝手なことを言い散らかす輩の多いことです。大雨の次は大雪被害です。この大寒波の原因は北極の氷河が溶けだしてきていることだという説があるそうですが、何でもかんでもを温暖化に繋げるのは眉唾モノにも思えます。因果関係と相関関係とは歴然と区別しなければならぬと言いますが、こういう時にはわざと混ぜくって一緒くたです。氷河が溶けて小さくなっている事実と他の事象、この寒波やら太平洋の小島の回りの水位の上昇などを無理矢理に繋ぐ。単に同時期に地球上のあちこちで起こっている自然現象の数々に過ぎないのに、わざわざ因果を繋ぐ。バカな。世界規模、地球規模云々の話じゃなくて、ハウスが潰れての被害を何とかしてくれ、です。科学文明を満身に享受している、要塞のような大都会がただ大雪が降っただけで震えあがるという、いわば頭の切れるシティーボーイのひ弱さの露呈に、日本中は気の毒がりながら、どこかで溜飲を下げていたのではないでしょうか。こっちで降られても困ったけれどなぁって。そうじゃなかったですか。

                  2014.3.1    弘田直樹

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