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12月のご挨拶

 一気に寒くなるのかと思いましたがそうでもない冬空です。皆様お元気でいらっしゃいましょうか。年々歳々思うことですが、歳を重ねる毎に尚一層その思いが強くなります、時間の過ぎることの何と早いことよと。もう12月です。気が急かされます。この時期だから、ではなく一年中そういうテンションの下にいる気がします。歳をとったからなのか、これが歳をとると言うことなのか。

 正月がやってきます。これは日本の文化そのものなのですが、親に付き従って覚えていく時を経てやがて子に教える役になる、文化の継承なんて大上段で構えてもどうしてもお座なりになって、勝手な修飾(という名の簡略化)加えて変えていく。もちろんこれは私が初めてやったことじゃないはずで、親が祖父母がそのまた祖父母がそれぞれに手を加えてきたことなのですが、環境の変化による修飾はまこと大きいことなのだろうと思うことです。それは私の幼少時との比較を思うだけで十分な説得力を持ちます。当地のような田舎町にもいくつもコンビニができファミレスができ夜昼の区別がなくなった、平日休日の区別が薄くなった、それは祝日祭日の特別さをも薄めていきます。昔はそうじゃなかった、なんて言ったところで詮無きことなのです、大晦日から正月三が日の間、店という店が全部閉まっている、だからこそ家にいるしかないという環境であっただけですから。母はよく言ってました、大晦日にバタバタ買い物していたら笑われると。そういう世の中だったんです。今はそうじゃない。核家族がどうのこうのは環境変化の結果であって、核家族化して家族の絆が薄れたなんて嘆きは人の心の変化に原因があるんじゃないんです。特別な日という感覚。本来のシャーマニズム的な意味が遠のいている現代において正月や盆は義務として儀式を行なう日というものでしょう。でもそれでいいのだと思います。子供たちを無理矢理に集めてこういう日はこうするものだと教える。すれば子も親になりそうするでしょう。我々の生きている間の役目はこういうことなんだと思うわけです。継承。こういう時期になるとこう見定めるというのもこれまた歳をとったということなんでしょうね。

 さて長くなりました。今年もクリスマスロックンロールパーティー開催します。詳細は当ページをご覧下さい。不景気ですね。先行きが不安定です。でも、みんな同じ船に乗っています。下向かずに顔を上げて行きましょうよ。今日が終われば必ず明日が来ます。うつむいてないで笑っていきましょうよ。皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。ひととき一緒に楽しみませんか?

2008.12.1  弘田直樹

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